日大アメフト部を巡る違法薬物事件に関し、同大学の林真理子理事長らが4日午後4時から都内で記者会見を行った。同理事長がこの問題について会見を開くのは今年8月8日以来、118日ぶりとなった。高い注目度を示すように、100人を超える報道陣が会見場を埋めた。
会見の冒頭、林理事長は「本学アメリカンフットボール部員が違法薬物を巡って逮捕、起訴されたこと、また、大学としての一連の対応の混乱によって本学学生、生徒、保護者、卒業生の方々をはじめ関係者の皆様型に大変なご心配とご迷惑をおかけいたしましたことを、あらためて深くお詫び申し上げます」と謝罪した。
質疑応答では、フリーランスの男性記者の「ダラダラ質問」にネットで批判が殺到した。
記者は、日大が文科省に提出した「今後の方針」について「非常に甘いと言わざると得ない。むら社会や秘密主義の是正はその通りだが、こんなことは最初からわかってたことじゃないでしょうかね」と所感を述べた。林理事長と、辞任が決まった酒井健夫学長、沢田康広副学長の処分の違いがあまりにも違うと指摘。さらに「第三者委員会の報告の前に副学長に対して辞任要求をしていた。トカゲのしっぽ切りみたいなことをやられている」と述べた。その上で、質問に到達するまで6分22秒かかった。途中、堂々巡りの展開になり林理事長が苦笑いを浮かべる場面もあった。
ネット上では「記者退場させろ」「なんなんこの記者」「退場レベル」「質問をまとめてほしい」「時間稼ぎのつもりか」「独演会か!」「司会止めろよ」「男・望月衣塑子爆誕やな」「何が言いたいんだ」などと声が挙がった。
司会者も切り出すタイミングに窮しながら、最後は第三者委員会答申検討会議の久保利英明議長が質疑に応じ「質問の趣旨はわかりました」と回答。一人で15分以上要し、ようやく独壇場が終結した。
アメフト部をめぐっては8月以降、違法薬物事件で3人の部員が逮捕され、さらに別の部員が書類送検された。同大学内の競技スポーツ運営委員会は11月28日に廃部の方針を決定。1日の理事会では廃部についての結論は出ず、継続審議になったと明らかにしていた。この日の会見でも部の存廃について「継続審議」と説明した。