“撮り鉄”がルール違反…線路内立ち入りの疑いで男性2人書類送検 寝台列車「カシオペア」が緊急停止

JR宇都宮線の線路内に立ち入ったとして、いわゆる「撮り鉄」とみられる男性2人が書類送検されました。警察は、もう1人線路内に立ち入った人物がいるとみて捜査しています。

今年6月、栃木・矢板市で撮影された映像では、田園の中を駆け抜ける寝台列車「カシオペア」のすぐそばを「撮り鉄」とみられる3人が走っていました。
当時、列車から距離をとって撮影する人々をよそに、3人だけは危険な線路脇に侵入し、列車が来ると一目散に逃げ出し、茂みに消えていきました。この影響で、当時列車は緊急停止し、14分の遅れが発生しました。
この3人のうち、20代の男性2人が、JR宇都宮線の線路内に立ち入った疑いで、書類送検されました。警察はもう1人の行方を追っています。

寝台列車「カシオペア」は2016年に定期運行が終了し、今では特別な日にしか走る姿が見られない人気列車です。
今年6月に栃木・矢板市で動画が撮影された1か月後、別の撮影スポットでは50人以上の撮り鉄がいました。
マナーを守ってカメラを構える人が多いなか…
記者
「敷地の中に入っている方がいますね」
4人の撮り鉄が私有地の畑の中へ侵入し、三脚を立てて堂々と陣取っていて、列車が通り過ぎると、すぐに去っていきました。
許可はとっているのか、畑の所有者に聞くと…
畑の所有者
「(許可は)なにもないです。ちょっとやり過ぎじゃないかなと思いますね」
周囲の住民に迷惑をかける一部のマナー違反に、同じ撮り鉄からは…
マナーを守る撮り鉄
「私有地にしたって、基本的に絶対入っちゃいけない」
「ルールを守って撮らないといけないですね」
線路内に立ち入ったとして書類送検された2人。危険な行為は、身勝手な理由からでした。
「撮り鉄」とみられる2人(20代)
「良い写真を撮るために線路脇に立ち入った」
容疑を認めているということです。
JR東日本は、「撮影する際は安全な場所でマナーを守り、線路や私有地に入っての撮影は絶対におやめいただきたい」と呼びかけています。

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