3年前、神奈川県逗子市でマンションの敷地の斜面が崩れ、女子高校生が死亡した事故で、横浜地検は、業務上過失致死の疑いで書類送検されていたマンション管理会社の男性社員を不起訴処分にしました。
この事故は2020年2月、逗子市のマンションの敷地にある斜面が崩れ、高校3年の女子生徒(当時18)が70トン近い土砂に巻き込まれ死亡したものです。
警察は、事故の前日にマンションの管理人から現場の斜面にひび割れがあるという報告を受けながら、必要な安全措置を取らずに事故を引き起こしたとして、今年6月に業務上過失致死の疑いで管理会社の男性社員(36)を書類送検しました。
この男性社員について、横浜地検はきょう、不起訴処分としました。横浜地検は処分の理由を明らかにしていません。
女子生徒の遺族は管理会社や県などにそれぞれ損害賠償を求める訴えを横浜地裁に起こしていて、このうち管理会社に対する裁判は今月15日に判決が言い渡される予定です。