立命館大は25日、経済学部で卒業判定にミスがあり、過去に在籍していた学生2人の卒業が半年遅れたと発表した。今後、2人に補償するとしている。
発表によると、経済学部の卒業要件は、3種類の基礎科目の中から8単位以上取得することを求めている。しかし、学生に配布していた学修要覧では、2種類の中から取得するよう記載し、卒業判定に使う事務システムも誤って設定していたという。
今年9月の卒業判定で、不合格となった同学部の学生側から問い合わせがあり、判明。この運用を始めた2020年度以降の卒業生を調査したところ、単位が足りていたのに卒業が半年遅れた学生が2人いたことがわかったという。
卒業要件を定めた学部則を学修要覧に反映させる際のミスが原因で、松原洋子副学長は「本事案を重く受け止め、再発防止に取り組む」との談話を発表した。