強盗返り討ち…指示役に依頼容疑、中国籍の男2人逮捕 警視庁

今年3月、東京都豊島区のマンションに押し入った強盗グループのメンバー1人が被害者に反撃され死亡した事件で、警視庁捜査1課は指示役に強盗を依頼した強盗致傷と住居侵入などの疑いで、いずれも中国籍の東京都多摩市関戸、会社役員、王櫟硯容疑者(59)、千葉県船橋市習志野台、職業不詳、劉家祥容疑者(54)を逮捕した。
逮捕容疑は、指示役の汪楠被告(51)=強盗致傷罪などで起訴=や実行役5人らと共謀して3月21日、豊島区東池袋のマンションにある会社事務所兼社員寮に押し入り、40代男性と30代女性を拘束。現金約110万円やノートパソコンなど計19点(時価計約153万円相当)を奪ったとしている。
調べに対し王容疑者は「私には全く関係ない」、劉容疑者は「日本にいなかったので、強盗はやっていない」といずれも容疑を否認している。
捜査1課によると、王容疑者は不動産会社を経営。被害男性の経営する会社に出資していたが、その後に金銭トラブルを抱えていたという。実行役らのスマートフォンの解析などから両容疑者が汪容疑者に強盗を依頼していたことが浮上した。
また、警視庁は現場で被害男性から反撃を受けて死亡したモンゴル国籍の20代の男を容疑者死亡で強盗致傷容疑などで書類送検。反撃した男性も殺人容疑で書類送検し、盗犯等防止法に基づき正当防衛として起訴を求めない処分意見を出した。

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