奈良県下北山村の国道で幅30メートルにわたって土砂崩れが起きた事故で、道路を覆った土砂の中から車の一部が発見されました。
この事故では、三重県に車で釣りに向かっていた和歌山県に住む70代の男性と連絡が取れておらず、土砂に巻き込まれているものとみられています。
23日午後9時ごろ、奈良県下北山村にある山の中の国道で、幅30メートルほどにかけて土砂崩れが起きました。崩落して道路を塞いだ土砂の端の部分に軽自動車が巻き込まれ、発生から7時間半後に53歳の男性が救出されました。
その後も、警察と消防が捜索にあたっていたところ、「1人で釣りに出かけた父親と連絡が取れていない」と家族から警察に相談があり、土砂の中からは熱反応が確認できたことなどから、和歌山県に住む70代の男性が車とともに土砂に巻き込まれた可能性があります。
現場では斜面に亀裂や落石があり、二次被害の恐れから捜索が中断されていましたが、26日、遠隔操作で土砂を掘削できる無人の重機が投入され、消防によりますと、26日午後3時過ぎに行方不明となっている車と同じナンバーの車の一部が見つかったということです。