名古屋カラオケ店刺殺&浴槽遺体の25歳容疑者 自首の狙いは「死刑回避」か

愛知県名古屋市中村区名駅のカラオケ店で26日、女性(20)が刺され、搬送先で死亡が確認された。「人を殺してしまった」と110番した住所職業不詳の自称曽我春暉容疑者(25)が愛知県警に殺人未遂容疑で現行犯逮捕された。殺人容疑に切り替えて捜査する。
女性は胸を複数回刺されたとみられる。また、曽我容疑者は通報時に「同居の女性も風呂に沈めて殺した」と話し、警察官が約2キロ離れたマンション一室の浴槽で、30代くらいの女性の遺体を発見した。
2人の女性と容疑者との関係はまだ見えてこない。元警察関係者は「同居していた30代女性に対して、より強い殺意があったということでしょう。溺れ死にさせるには、相手が全身で強く抵抗するので、非常に強い腕力と殺意がなければできません。刃物を使う刺殺や、気管が圧迫され抵抗が弱まる絞殺よりも難易度が高いのです」と指摘した。
また、「ここ数か月で曽我容疑者にとって、失業など、殺人を犯すトリガーとなる出来事があり、女性とトラブルになり、殺意が爆発したのかもしれません」(同)と話した。
20歳の女性とは2人でカラオケ店に入店しているので、知り合いだったとみられる。1日で複数人を殺害したが、通り魔的な「誰でもよかった」という無差別殺人ではなかったということだろうか。それにしても、奇妙なのは刺した後、自ら110番したことだ。
「2人殺すと死刑になる可能性があるとして、自首したのかもしれません。最初の殺人も自ら申告しているからです。罪を犯した者が事件発覚・犯人特定前に警察に罪を申告するのが自首で、減軽される可能性が高いのです」(同)
刑法42条には「罪を犯した者が捜査機関に発覚する前に自首したときは、その刑を減軽することができる」とある。死刑が無期懲役、無期懲役が懲役十数年などに減軽されることがあるのだ。自首の狙いはここにあるのか。

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