「ヨリを戻したい」刺殺された20代女性は150万円貢がせた元彼女。130キロあった元巨漢ホストは闇金に借金ありの金にも女にもだらしない激情ヒモ男〈名古屋カラオケ店女性刺殺・同居女性も浴槽で…〉

名古屋駅近くのカラオケ店で女性Aさん(20)を刺したとして愛知県警が殺人未遂で現行犯逮捕した静岡県出身の曾我春暉容疑者(25)は、同居していた30歳の女性も「浴槽に沈めた」などと殺害したことをほのめかしている。曾我容疑者はラーメン店に勤務していた後、出張ホスト(女性用風俗)に転職したが、ここで客とトラブルを繰り返していたことが集英社オンラインの調べでわかった。刺殺されたAさんもかつての“客”であり、“元恋人”だったとみられる。県警は容疑を殺人に切り替えて動機などを厳しく追及している。
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「出張ホストを利用するようになり、その後付き合うようになった」
刺殺されたAさんは複雑な家庭環境で育ち、義父からの暴力から逃れるために母親とともにシェルター施設で生活していた。取材班はAさんの知人女性から、曾我容疑者の犯行の動機につながる証言を得た。

「Aが事件で亡くなったと知ってから本当にショックで夜も眠れないです。とてもいい子でしたから……。Aからは曾我のことも聞いていました。いつごろからかわかりませんがAは曾我の働いていた出張ホストを利用するようになり、その後付き合うようになったみたいです。Aはアルバイトで貯めた150万円以上を曾我に貢いでいました。何のアルバイトだったか詳細は知りませんが、そこまで貢ぐってことはAは当時、曾我のことが好きだったのだと思います」(知人女性)
曾我容疑者(本人SNSより)
曾我容疑者は客として知り合ったAさんと交際するようになったものの、関係は長くは続かなかったと、Aさんは知人にその詳細を伝えていた。「曾我のほうから音信不通になる形で、今年の夏ごろには別れたと聞いていました。ところが最近になってまた曾我からしつこく連絡が来るようになったそうです。Aにはもう好きな人がいましたし、曾我から連絡を絶った経緯があったので『自分からフッたくせに』と怒っていました。曾我は Aに『ヨリを戻したい』と言い寄ってきていたそうです。Aからまたお金をひっぱろうとしたんでしょう。もともと働いていた出張ホストでは曾我は売れていたみたいですが、そこを辞めて自分で出張ホストの経営を始めてからは、相当お金に困っていたようです」
現場となったカラオケ店(撮影/集英社オンライン)
曾我容疑者は再三、復縁を迫ったものの、Aさんの気持ちは変わらなかった。この知人は事件直前にもAさんから相談を受けていた。「曾我は『ヨリを戻してくれないなら死ぬ』などと駄々をこねたみたいです。そういうやり取りがあったので、あの日、Aがカラオケに行ったのは、曾我ときちんと話し合いをするためだったと思います。思い通りにならないAに対して腹を立てたのかもしれません」
女の子が電話に出ないと何十回も電話
Aさんが出張ホストにハマるようになったきっかけは、名古屋の「トー横」ともいうべきエリアの存在が大きかったようだ。曾我容疑者の知人男性がこう証言した。
出張ホスト店の曾我容疑者のプロフィール写真(店舗HPより)
「曾我はホストといっても人気店で働けるようなキャストではなく、ランクが下というか、そんな感じの出張ホストですね。名古屋の池田公園周辺にトー横キッズみたいな連中がたむろしているのですが、そこにいる子が出張ホストを利用するんですよ。曾我がカラオケ店で刺殺した女の子と知り合ったのも、そういった子たちとの“つながり”と聞いています。曾我は池田公園の女の子たちを連れて、あの界隈のメンパブにもよく飲みにきてましたよ。曾我は女の子が電話に出ないと何十回も電話したりだとか、すぐにキレて女の子でも殴ったりしていたみたいです」また、曾我容疑者は無免許の高利貸しから借金するなど、金策に忙しかったようだ。知人男性はこう続けた。「曽我はふだんから『もう死ぬわ』とかよく言っていて、異常に感情の起伏が激しかった。まぁ、闇金とかに金借りていたので、金策に詰まっていたのかもしれません。それが事件の原因なのかはわかりませんが…」
ラーメン店店長だったころの曾我容疑者(本人SNSより)
曾我容疑者はBさんからもお金をひっぱっていた
一方、浴槽で殺害されたとみられるも同居女性のBさんも、曾我容疑者の「異変」を周囲に漏らしていた。マンション内の住人がBさんから「彼氏が鬱状態で大変なの」と話を聞いていたという。「Bさんもまた”接客業”のお仕事をしていたようです。店ではけっこうな売れっ子だったようですが、事件後、写真はすべて消されてしまったとか。曾我はこのBさんからもお金をひっぱっていたと思います」(Bさんの知人)
Bさんが住んでいたマンション(撮影/集英社オンライン)
社会部関係者が補足する。「同居していたBさんも曾我容疑者の交際相手とみられています。曾我は女性にだらしない男だったのでしょう。Bさんは25日までは生存が確認されており、26日に死亡したとみられる。遺体は浴槽に沈められた状態でみつかり、曾我はその後、量販店で包丁を購入し、カラオケ店内でAさんを数度刺した。Aさんの遺体には防御創が複数残されており、あざも確認されている」Aさんの死因は失血死。Aさんは殴られ、傷つけられ、恐怖におびえながら絶命した。前出の知人によれば最近のAさんは前向きな生活に取り組んでいたという。「Aがどんな子と聞かれれば、誰かといないと壊れてしまいそうという印象です。精神的に脆い部分もある子でした。Aはお母さんと幼いきょうだいと暮らしていて、家事もよくやっていました。料理をするのが好きで、家族に手料理を振る舞ったりもしていました。ここ最近は好きな人がいるからと前向きな様子で、パーソナルジムにも通っていました。きょうだい思いのとても優しい子だったのに……」Aさんを殺害後、自ら警察に通報し逮捕された曾我容疑者だが、取り調べの際は終始「黙秘」しているという。
曾我容疑者(本人SNSより)
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※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。メールアドレス:[email protected]@shuon_news
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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