3年以上続く群発地震活動で最大規模 能登半島地震で平田直・東大名誉教授が見解

石川県能登地方で1日、マグニチュード(M)7・6、最大震度7を記録した地震について、政府の地震調査委員会の委員長を務める平田直東大名誉教授(観測地震学)は、同地方で続いている群発的な地震活動で、最大規模のものが起きたとみられるとの見解を示した。
同地方では平成30年ごろから地震回数が増加する傾向がみられ、令和2年12月からは活動が活発化。3年7月ごろからさらに活発になり地震活動が継続している。昨年5月5日には、一連の活動で最大規模となるM6・5、最大震度6強の地震が能登半島沖で起きた。今回のM7・6は、その約30倍のエネルギーとなる。
平田名誉教授は「気象庁のデータによると、M7・6の地震の前後に能登地方でM6・1の地震が起きるなど、周辺の海域や陸地で短時間に連続して地震が発生している。今後も活発な活動が予想され、警戒が必要だ」と述べた。
群発地震は、同規模の地震が長期間継続する。本震の後にそれより規模の小さい余震が続いて減衰していくタイプの地震活動と異なるため、今後も同規模の地震に警戒する必要がある。

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