日航機炎上 地方空港も欠航、タクシーなく新幹線満席「年始真っ暗」

2日夕に東京・羽田空港で発生した日本航空(JAL)516便と海上保安庁の航空機の衝突事故で、羽田と和歌山県白浜町の南紀白浜空港を結ぶJAL便は欠航が相次いだ。2日の白浜発最終便と3日の羽田始発便が欠航した後は運航していたが、大幅な遅延が起こり、3日の羽田発と白浜発の最終便も欠航となった。南紀白浜空港では3日の朝早くから前日の欠航のためキャンセル待ちをしたり、運航状況を確認したりする利用客の姿が見られた。
和歌山県田辺市に帰省していた千葉県の自営業、横矢重治さん(69)はJALのカウンターが開いた午前8時過ぎ、真っ先にキャンセル待ちの手続きをした。2日夕、羽田に向かうため搭乗待合室にいたところ、事故の一報が入った。鉄道で大阪へ行くことも検討したが、駅に行くタクシーがつかまらず断念。朝まで宿泊していたホテルに頼み込んで泊めてもらった。3日も鉄道を検討したが、新幹線が満席のため難しいという。
横矢さんは「明日から仕事があるので何とかして帰らないと。地震に続き、飛行機事故なんて年始早々、真っ暗ですね。もうしばらくキャンセルを待ってみます」と話していた。【竹内之浩】

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