「かすかな打音、頼りに」生き埋めの男性を救助した京都の緊急消防援助隊

石川県で最大震度7を観測した能登半島地震で、緊急消防援助隊として現地で活動していた京都市消防局の第1次派遣隊が5日、門川大作市長に被災地の状況や救助活動について報告した。
第1次派遣隊は地震が起きた今月1日に石川県に出発。珠洲(すず)市で2~4日、昼夜を問わず救助活動を行った。救助活動を指揮した山田正人消防司令長は「倒壊した建物と避難者が多い中、寒さと余震で救助が困難な現場だった。土砂などで通れない道もあった」と被災地の状況を振り返った。
地元消防と連携した同隊は3日午後5時ごろ、倒壊した民家で生き埋めになっていた男性(79)を救出。現場で活動にあたった内田光消防司令補は「絶対に助けるという一心で、かすかに聞こえた打音を頼りに要救助者を発見した」と話した。
門川市長は活動報告を受け「命を救うために献身し、大きな役割を果たしていただいたことに感謝している」と述べた。
京都市消防局では現在も第2次派遣隊として計83人が被災地に出動し、救助活動を続けている。(堀口明里)

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