石川県珠洲市正院町川尻の住宅倒壊現場で6日、警視庁などの捜索隊が地震発生から5日ぶりに90歳代の女性1人を救助した。低体温症に陥っているとみられるが、はっきりと受け答えができるという。
現場は珠洲市役所から東に約3キロ離れた沿岸部に立つ2階建ての木造住宅で、1階部分が損壊し、つぶれた状態になっていた。福岡県警の捜索隊が午前中、「女性2人が生き埋めになっている」との情報を得て救助活動を開始。午後からは警視庁の特殊救助隊や災害派遣医療チーム(DMAT)なども加わり、時折、雨脚が強まる中、約100人態勢で救助にあたった。
女性はがれきに挟まれて動けなくなっており、医師がその場で点滴や酸素を投与。がれきが取り除かれた後の午後8時20分頃、「頑張って!」と隊員らの叫び声が響く中、女性は救急車に運び込まれ、病院に向かった。
現場では、40歳代の女性も心肺停止状態で見つかった。