航空自衛隊入間基地の公式サイトは9日、今月20日に予定していた「入間航空祭」の中止を発表した。
「入間基地は、令和6年1月1日に発生しました能登半島地震に伴う各種災害派遣活動を行っております。そのため、令和6年1月20日(土)に開催予定の入間航空祭については、当該活動に専念することを最優先とし中止させていただきます」とし、能登半島地震への派遣活動専念を優先するためと説明した。
「また、当基地(中部航空警戒管制団)の家族の一員である輪島分屯基地(石川県輪島市に所在)が自ら被災しながらも全力で活動を行っており、他の家族(航空自衛隊の仲間)とともに一致団結して支え任務遂行に努めております」とも記した。
中止のメッセージは、入間基地司令、中部航空警戒管制団司令を兼ねる佐藤網夫空将補の名前で発表された。今回の航空祭ではブルーインパルスの飛行も予定されていたといい「楽しみにしていた方も多いと思いますが、こうした事情につきご理解いただければと思います」と理解を求めた。 最後には「北陸 がんばりまっし」と、被災地への激励の言葉も記した。
SNSには「これは仕方ない」「基地イベントどころではない」と理解を示すコメントが多く「久しぶりの入間基地、楽しみにしていましたが、中止は覚悟していました。大事な任務ですし、事故やお怪我に気をつけて、どうか北陸をよろしくおねがいします!」「自衛隊の役割と今回の災害における入間基地の立地的重要性を考えたらもう何も言えないよなぁ。今は一人でも多くの被災者を助けることに集中して欲しい」など、隊員への激励の声も寄せられた。