「110番の日」の10日、水戸市出身の気象キャスターでいばらき大使の檜山沙耶さん(30)が茨城県警の「一日通信指令課長」を務め、同市の「イオンモール水戸内原」で110番の正しい利用を呼びかけた。
昨年に続いての登場となった檜山さんは、交通事故現場からの110番受理と、無線を使った警察署への指令を模擬体験。現場の状況や通報者の名前などを正確に聞き取り、「通報の際は慌てず落ち着くことが大切」などと訴えた。
県警によると、昨年1年間の県内の110番有効受理件数は、前年より約2万3800件多い21万819件。このうち、免許証の更新手続きについて尋ねたり、「玄関で虫が飛んでいて家に入れない」「公衆トイレで小便器の水が流れない」などといったりした緊急性のない通報が約14%を占めた。
県警は、急を要さない相談や要望は110番ではなく、相談ダイヤル「#9110」の利用を呼びかけており、檜山さんも「110番の適正利用をお願いします」と語った。