岸田首相、ラサール石井に反論か「影響大きいアカウントだから正しいとは限らない」X投稿めぐり

岸田文雄首相は14日までに自身のX(旧ツイッター)を更新し、能登半島地震を受けて被災者の2次避難を呼びかけていることに関連して、「事実に基づかない投稿が散見されています」と投稿した。
SNSでは、2次避難の際に被災者側に費用負担が生じるとして批判する内容の投稿をしていたタレント、ラサール石井(68)の投稿が念頭にあるのではないかと見方が広がり、インターネット上で「ラサール石井さん」がトレンドワードする事態になった。
岸田首相は13日夜、「二次避難について誤解を招きかねない、事実に基づかない投稿が散見されていますが、二次避難先は行政で手配しており、避難者の方にご負担いただくことはありません。その他の誤情報も散見されます」とXに投稿。その上で「影響の大きいアカウントだから正しいとは限りません。公共機関等からの情報の確認をお願いします」ともポストした。
「影響の大きいアカウントだから正しいとは限りません」というワードも、トレンド入りしている。
2次避難は、現地のインフラの復旧に時間を要すると見込まれることから、被災者の安全を優先するため、自治体が「みなし避難所」として確保したホテルなどの宿泊施設に当面の間、避難してもらうというもの。岸田首相は11日、「命と健康を守るためにも、より安全な環境への移動を積極的に検討してもらうことが重要」などと訴え、これを受けて石井は12日、Xで「被災者にそんな金あるか。だったらあんたが金を出して、旅館やホテルを借り上げ避難民を移動させろ。五輪誘致のアルバム作りみたいに、馳浩石川知事に官房機密費から金出してやらせろ」と指摘していた。
首相のX投稿にある「影響の大きいアカウントだから正しいとは限りません」という言葉には、「なかなかのパワーワード」「本気でデマに対してキレてる感よ」「総理ご立腹。命に関わることだから当然です。ここまで言うのは珍しいかも 実質、遠回しに名指し」などのコメントが寄せられる一方、「岸田が最初にきちんと説明していなかったことから生まれた誤解」と、首相の説明不足を非難するコメントも、寄せられている。
政府側は今後、2次避難をできるだけ早く終わらせるため、復旧作業や仮設住宅の建設を急ぐ方針。

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