地震発生3週間、1次避難者はピーク時の3分の1に…支援漏れ出ぬよう県は実態把握急ぐ

能登半島地震の発生から22日で3週間となり、石川県内の1次避難者は1万2185人と、ピーク時の3分の1に減った。帰省客や観光客らが被災地を離れ、県内外の親戚らを頼って逃げた人もいるとみられる。被災家屋に戻って住み続ける人や車中泊の人もいて、県は所在をつかみきれていない。そのため県は同日、被災者支援の専従チームを作ると発表。支援漏れが出ないよう実態把握を急ぐ。
県によると、避難者が最多だったのは4日の3万4173人。3週間弱で2万2000人減ったが、県南の宿泊施設など2次避難所に移ったのは22日時点で2850人にとどまる。地元に残り、避難所外で生活する人の中には、物資の支給などで十分な支援を得られていない人もいる。
そのため馳浩知事は22日、避難者全体を網羅して中長期的に支援する「復興生活再建支援チーム」を設けると発表。避難所に身を寄せる人と同様に健康管理や環境改善に向けて支援する。実態把握のためLINEなどで避難先や電話番号を登録してもらう窓口も設けており、22日時点で計2648件の登録があった。また、県は22日、能登町で1人の災害関連死を発表。死者は計233人となった。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする