殺害直前に患者から『ありがとうと言われた』と被告が説明 ALS患者の嘱託殺人事件

ALS患者を殺害した嘱託殺人の罪に問われている被告の裁判で、被告は殺害する直前にALS患者から感謝されたと語りました。 医師の大久保愉一被告(45)は、元医師の山本直樹被告(46)と共謀して、ALS患者の林優里さん(当時51)からの依頼を受けて林さんを殺害した嘱託殺人の罪などに問われています。 1月23日は2回目の被告人質問がありました。弁護側から殺害直前の林さんとのやりとりについて尋ねられると、大久保被告は「文字盤を使って『死なせて』『ありがとう』と言われた」と話しました。その時の林さんの様子については「目に涙を浮かべて嬉しそうにしていた。様子をうかがっていると、眠りについて、呼吸が止まって。やるべきことはやったのかなと思った」と涙ながらに語りました。 さらに、弁護側から「犯行が発覚したら逮捕されることもわかっていたのではないか」と尋ねられると「もちろん、覚悟の上でやったことです。目の前で困っている林さんにそのまま苦しんでいなさいと言うことはできなかった。知ってしまった以上、何かしたいと思った」と言葉を詰まらせました。 次回1月26日も引き続き被告人質問が行われる予定です。

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