長野県千曲市の市道で24日、横断歩道を歩いていた女性を乗用車ではね、骨盤骨折などの重傷を負わせた高村京子県議(69)(共産)は25日、記者会見を開き、自動車の運転免許が失効していたことを明らかにし、議員を辞職する意向を示した。
高村県議によると、事故当時は共産党県議団の毛利栄子団長が同乗し、千曲市内の視察先から上田市内に向かう途中だったといい、「雪が降っていて、人がいるとは認識していなかった。けがをした女性や家族の方に申し訳ない」と陳謝した。
高村県議の免許証は昨年3月に失効していたが、期限が今年3月までと思い込み、約10か月間、ほぼ毎日、無免許で運転していた。事故後、千曲署員に免許証を提示した際、失効に気づいたという。
高村県議は「注意不足で、道義的にも、公人ということを考えても全く許されることではない」とし、26日に県議会議長に辞職願を提出するという。