「救命の意味はあった」青葉被告の治療にあたった医師語る 「絶命していたら 内容が表に出てくることはなかった」【京アニ裁判】

京都アニメーション放火殺人事件の裁判で、青葉真司被告(45)へ死刑判決が出されたことを受け、やけどの治療にあたった医師が「裁判ができて良かった。救命した意味はあった」と話しました。
京都アニメーション放火殺人事件の発生直後から青葉被告のやけどの治療にあたっていた鳥取大学病院高度救命救急センターの上田敬博教授が、青葉被告の死刑判決の言い渡し直後に取材に応じました。
上田教授は、「自分たちが全力を尽くして救命治療にあたって、その結果ここまでたどり着けたということに関しては、治療した意味があったのかなと思っています」「青葉被告が絶命していたら、きょうの判決までの内容は一切表に出てくることはなかった。」と話しました。
判決内容については、「司法が判断することで、私たち医療従事者がコメントすることではないと思いますが、一市民として考えると、これだけ多くの人の命を奪って、多くの人にけがをさせて、まだ苦しんでいる人がいるということを考えると、妥当な判決であろうと考えている。」としています。
治療の際、上田教授は青葉被告に「(事件に)正面から向き合って、決して逃げないこと」と繰り返し伝えてきたといいます。
今回の裁判で青葉被告が上田教授の言葉に応えることができたのかを質問すると、「裁判なので戦略的なところがあって彼が言いたいことを全部言えたとは思えない」としつつも、「遺族らに自分の言葉で謝罪をしていて、我々が向き合ったことが響いたのかなと思っています。」と話しました。

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