「悪魔だと思う」、小学生兄弟放火殺人公判で母親が証言

兵庫県稲美町で令和3年11月、民家が全焼し小学生の兄弟が死亡した事件で、殺人と現住建造物等放火の罪に問われた兄弟の伯父で無職、松尾留与(とめよ)被告(53)の裁判員裁判の第2回公判が26日、神戸地裁姫路支部(佐藤洋幸裁判長)で開かれ、兄弟の母親(51)の証人尋問があった。
検察官が、「目的を達成した」「妹夫婦(両親)を苦しめたい」などとする被告の供述が報道されたことについて質問すると、母親は「悪魔だと思う」と被告への憤りをあらわにした。被告に言いたいことを尋ねられた際には「元気だった侑城(ゆうき)と真輝(まさき)を返してほしい。それだけです」と答えた。
一方、弁護人は、両親が防犯カメラを設置したことなどに被告が不満を募らせていたことをどう感じているか質問。母親は「何でその時に言わなかったのか。部屋の前を通ったときなどに言えたと思う」と応じた。

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