福岡県筑後市で農業用ポンプのパイプ部分を金属バットで破壊した疑いで、32歳の無職の男が再逮捕されました。この男は今月15日、包丁1本とナイフ1本を所持した疑いで逮捕されていました。容疑を認めています。
◆車内からボコボコにへこんだ金属バットやハンマーなどが見つかる
器物損壊の疑いで再逮捕されたのは福岡県柳川市新外町の無職・井口純容疑者(32)です。井口容疑者は去年12月下旬から今年1月7日ごろまでの間に、福岡県筑後市中折地にある農業用ポンプのパイプ部分を金属バットで破壊した疑いが持たれています。被害額はおよそ8万6000円です。今年1月15日午後8時ごろ、警ら中の警察官が福岡県筑後市中折地の田んぼに設置されている農業用のポンプ小屋の扉が開いていることに気がつきました。警察官がポンプ小屋に近づいたところ、井口容疑者は黒い軽乗用車に乗っていて、急発進して逃走しました。警察が追跡して、井口容疑者に職務質問を行い所持品を調べたところ、長さ約18.3cmの包丁1本、長さ約9.5cmのナイフ1本が見つかったため、井口容疑者を銃砲刀剣類所持等取締法違反の疑いで逮捕しました。警察によりますと、包丁やナイフのほかにもハンマーやボコボコにへこんだ金属バットや1リットルのペットボトルに入った灯油も見つかったということです。
◆「むしゃくしゃした気持ちを晴らしたかった」容疑を認める
井口容疑者は当時、ナイフや包丁を所持していたことは認めていましたが、その理由については話していませんでした。今月27日午前になって、「金属バットで農業用ポンプのパイプ部分を壊したことは間違いない」と供述したため、警察は器物損壊の疑いで再逮捕しました。取り調べに対し井口容疑者は「不安な気持ちやむしゃくしゃした気持ちを晴らしたくて、去年からやっていた」などと話しています。警察によりますと去年10月以降、現場周辺の農業用ポンプが10件以上壊されているということで、余罪についても調べています。