元少年20歳の男に懲役5年の判決 高校生に土下座強要し暴行など「警固界隈」による6事件で

福岡地裁は、強盗傷害など6つの事件に関与した20歳の男に懲役5年の判決を言い渡しました。福岡市の夜の警固公園に集まる「警固界隈」と呼ばれた若者による事件として注目された裁判。判決後、裁判長は男に対し「なぜブレーキがきかなかったのか刑務所で考えて」と諭しました。
◆高校生に土下座強要し暴行
住所不定、無職の20歳の男は、19歳だった去年6月、当時15歳の少年と共謀して男子高校生に土下座を強要し顔を蹴ってけがをさせたほか強盗傷害事件などあわせて6つの事件に関与しました。
◆元少年 起訴内容を認めていた
これまでの裁判で男は起訴内容をすべて認めていました。
◆「警固界隈」による事件
事件は、福岡市の夜の警固公園に集まる「警固界隈」と呼ばれる若者らによる犯行として注目されていました。
◆判決「同情できる理由もなく『警固界隈』に属した」
8日の判決で、福岡地裁の鈴嶋晋一裁判長は、土下座事件について「一方的に苛烈な暴行を加えていて社会的に許されるものではない」とした上で、「弁護側は『警固界隈という特殊なコミュニティ』であることを主張するが、同情できる理由もなく警固界隈に属した」などとして、元少年の男に、懲役5年の判決を言い渡しました。
◆「刑務所で考えて」裁判長諭す
また、鈴嶋晋一裁判長は判決後、元少年の男に対し「刑務所で『どうしてブレーキがかからなかったのか』『今後どんな人生を歩みたいのか』考えてみてください」と諭しました。

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