東京・池袋のトレーディングカード専門店から人気ゲーム「ポケットモンスター」のカードを大量に盗んだとして、警視庁捜査３課は窃盗と建造物侵入の疑いで、いずれも職業不詳の伊藤太一容疑者（３５）＝東京都文京区大塚＝と福田勇人容疑者（３２）＝新宿区新宿＝ら男４人を逮捕した。
逮捕容疑は昨年１２月１０日未明、豊島区東池袋の店舗に侵入し、「ポケモンカード」約４００枚（時価１４６０万円相当）を盗んだとしている。捜査３課は詳しい認否を明らかにしていないが、一部の容疑者は「遊ぶ金がほしくてやった」と供述しているという。
捜査３課によると、伊藤容疑者が計画を主導。福田容疑者と２人で現場の店舗にベランダから侵入し、カードを盗んだとみられる。福田容疑者は逃走時、店舗のあるビル２階から飛び降り、足を骨折した。
被害品の中には時価１１５万円相当の「リーリエ」のカードもあった。盗まれたカードは見つかっておらず、一部の容疑者は「中国人に売った」と供述している。
昨年１～１０月にかけて、関東、東北の１都５県で２０件にわたり、ポケモンカードや「遊戯王カード」などの人気トレーディングカードが盗まれる被害が頻発。被害額は時価で４千万円以上に上り、捜査３課は伊藤容疑者らのグループが関与しているとみて追及する。