(百瀬記者)「宮西容疑者の自宅に捜査員が家宅捜索に入ります。宮西容疑者も引き連れて家宅捜索に入ります」
午前9時半前、宮西容疑者の自宅に本人立ち会いのもと警察が家宅捜索に入りました。
殺人未遂の疑いで逮捕された札幌市北区の宮西浩隆容疑者。
25日午前6時45分ごろ、札幌市北区のコンビニエンスストアで60歳の男性店員を刃物で刺し、殺害しようとした疑いが持たれています。
バックヤードで襲われ、出血性ショックにより死亡が確認された大橋恵介さんです。
(コンビニ運営会社執行役員渉外部 部長)「いつも笑顔で明るい性格でした。周りに気配りができる優秀な社員です」
コンビニの運営会社の上司は、大橋さんは周りから信頼があり、誠実な社員だったと話しました。
おもに市内にある9店舗の営業を担当していた大橋さん。
事件当日は近隣の大学から入学試験の試験官らに向けた弁当およそ100個の注文を受け、応援のため梱包作業などを手伝っていたということです。
そのさなか大橋さんを含む3人の店員が次々と襲われました。
これまで現場からは複数の刃物が押収されていますが、捜査関係者によりますと、宮西容疑者が「自宅から複数の刃物を持ち込んだ」と供述していることも新たにわかりました。
なぜこの店で犯行に及んだのかー
近くに住む人は、事件前に同じ店で似た男を目撃していました。
(目撃者)「10日くらい前(に見かけた)。自分の持っている弁当を買っていくのかなと思ったら、その場で弁当投げたんだわ」
宮西容疑者は事件前にもこの店を訪れていたのでしょうか。
コンビニの運営会社は、これまで宮西容疑者と店の間にトラブルはなく、店で働いていたという事実も確認できないとコメントしています。
死亡した大橋恵介さんの上半身には複数の刺し傷があり、警察は宮西容疑者に強い殺意があったとみて、大橋さんに対する殺人容疑も視野に捜査しています。