河川敷に留学生の切断遺体 8年前の事件で中国籍の男を書類送検 帰国後に出頭し服役中

兵庫県伊丹市の河川敷で2016年、切断された中国人留学生の遺体が見つかった事件で、中国人の男が殺人や死体遺棄などの疑いで書類送検されました。男はこの事件をめぐり、中国で服役中だということです。
2016年10月、伊丹市を流れる猪名川の河川敷で、中国人留学生の蔡鎔憶さん(当時20歳)の遺体が切断された状態で見つかりました。
兵庫県警は、中国籍の胥奇容疑者(29)について、大阪市阿倍野区の自宅マンションで蔡さんを殺害して遺体を切断し、遺棄したとして逮捕状を取りましたが、胥容疑者は遺体発見の直後に中国に帰国し、中国の公安当局に出頭していました。
兵庫県警は胥容疑者の引き渡しを求めましたが、日本と中国の間に犯罪人の引き渡しに関する条約がないため実現の見通しは立たず1日、書類送検して捜査を終えました。
胥容疑者は中国で無期懲役の判決を受けて現在も服役中で、日本では不起訴になる見通しです。
胥容疑者は、中国当局の調べに容疑を認め、アルバイト先が同じだった蔡さんに「財布を触られた」と話したということで、兵庫県警は金銭トラブルが動機となったとみています。

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