女子高生の後ろをついていくスーツ姿の中年男に「怪しい」と直感…男子高校生、盗撮を通報

盗撮していた男を目撃し、警察に通報したとして、茨城県警笠間署は2月28日、笠間市の高校3年生の男子生徒(17)に感謝状を贈った。男子生徒は「盗撮を目撃したのは初めてのことでびっくりしたが、行動してよかった」とほほえんだ。
受験シーズン真っただ中の1月10日夜、塾から帰宅途中の男子生徒がJR友部駅に降り立つと、スーツ姿の中年の男が女子高校生の後ろをついて行くのを目撃。男は上りのエスカレーターでも女子生徒の後ろに張り付いた。「怪しい」と直感した男子生徒が2人の横を通ると、男が女子生徒のスカートの中にスマートフォンを入れているのが見えた。すぐに友部駅前交番に駆け込み「男が盗撮していました。来てください」と呼びかけた。その後、交番前を通りかかった男を同署員が確保した。
男子生徒の父は県警の警察官。自身にとって警察官は「いざというときに助けてくれる頼れる存在」だ。今春からは県外の大学に進学するが、警察官も将来の選択肢の一つとして考えている。感謝状の贈呈式で男子生徒は「自分の地元で悪いことが起きるのはうれしくない。これからも犯罪を見逃さないようにしたい」と力強く語った。
同署の本田淳一署長は、「強い正義感に基づく的確な行動を取ってくれたおかげで、今回の摘発につながった。心から感謝を申し上げる」とたたえた。

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