自民党派閥の裏金事件に関与した安倍派議員などへの処分がなく、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係が明らかな盛山正仁文部科学相も更迭されないことを巡り、立憲民主党の羽田次郎氏は13日の参院予算委員会で、ともに神奈川県内選出の松本純衆院議員(当時)が離党勧告を受け、山際大志郎氏(衆院神奈川18区)が経済再生担当相を更迭されたことを引き「なぜ2人を切ったのか」と岸田文雄首相に迫った。
首相は「事情は個々で異なる」などと正面から答えず、議員処分を巡っては「コメントは控える」とし、文科相更迭については「今は旧統一教会と関係を断っている」として否定した。
松本氏は新型コロナウイルス禍の自粛要請下で他の2議員とともに銀座の飲食店で飲酒したこと、山際氏は旧統一教会との関係が相次ぎ明らかになったことが理由とされた。羽田氏は「裏金議員は脱税の疑いがある。盛山氏の未申告も山際氏の場合と何ら変わらない」と指摘。「どこが違うのか説明してほしい。できないのならただちに処分と更迭を行うべきだ」と求めた。