旧統一教会が名誉毀損裁判で連敗 それでも紀藤弁護士&有田芳生氏のTV復帰は限定的

世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が訴訟で連敗している。13日、弁護士の紀藤正樹氏に対して名誉毀損で損害賠償を求めていた裁判の判決が東京地裁で行われ、教団の請求は棄却。前日12日にもジャーナリスト有田芳生氏に対して敗訴していた。
紀藤氏は2022年に「情報ライブ ミヤネ屋」に出演した際に、「お金集めのためには何でもするっていう発想が今、分裂含みで問題が生じていると思う」と発言。これを教団は名誉毀損だと訴えていた。判決後の会見で紀藤氏は「発言の一部だけを訴え、メディアの萎縮を狙った訴訟だ」と指摘。教団側は「大変遺憾」とコメントを出している。
メディアの萎縮という点では効果があった。この訴訟以来、有田氏も紀藤氏もテレビを中心にメディア露出が激減した。教団の請求が棄却となっても、再び出演オファーがあるかは不透明。有田氏は判決後に「オファーは全然ないですよ」と話していた。控訴審へと続くことが予想されるだけに、状況は変わらないわけだ。
安倍晋三元首相が銃撃され死去した22年7月から旧統一教会を巡る報道が続いてきた。昨今、特に話題となったのが盛山正仁文科相と教団の接点だ。盛山氏は21年の衆院選で教団の関連団体と推薦確認書を交わすなどして選挙支援を受けていたとされる。
永田町関係者は「盛山氏の件を熱心に報道していたのは朝日新聞。これには『朝日はよく取材した』という評価と『朝日は旧統一教会に利用されていないか』という評価で真っ二つに割れています。どちらにしても旧統一教会からすれば解散命令請求に動いた岸田政権へのダメージになってるのでいいわけです」と指摘した。
解散命令請求を巡って今後もさまざまな動きがあり得そうだ。

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