日大の志願者、前年から2万人以上減少…アメフト部員の違法薬物事件でイメージ低下か

アメリカンフットボール部員の違法薬物事件で揺れた日本大学で、今春実施の2024年度入試の志願者数が約7万5000人となり、前年から2万人以上減ったことがわかった。不祥事によるイメージ低下が原因とみられる。
日大では昨春、大学入学共通テストや大学の個別試験で合否を決める「一般選抜」で9万8506人が志願した。一方、今春の志願者数は7万5839人で、前年比77%にとどまった。
同大アメフト部員による違法薬物事件が明るみに出た昨年8月以降、今月までに学生や卒業生計11人が逮捕や書類送検され、アメフト部は廃部となった。事件への対応を巡る学内のガバナンス(組織統治)不全も露呈し、今年度の経常費補助金(私学助成金)は全額不交付となっている。
日大では18年、アメフト部員が対戦校選手に危険なタックルをして負傷させた問題が起き、翌19年入試の志願者数は前年比88%となった。元理事長が所得税法違反容疑で逮捕された翌年の22年入試は同96%だった。
日大広報部は志願者減について「大変重く受け止めている。受験生や保護者、高校の先生との信頼回復を最優先に対応したい」としている。

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