元俳優の村杉被告に有罪判決 福島地裁、薬物購入や所持

密売人から薬物を買ったり自宅で所持したりしたとして、麻薬特例法違反などの罪に問われた東京都足立区、元俳優村杉蝉之介(本名・友一)被告(58)に福島地裁は27日、懲役10月、執行猶予3年(求刑懲役10月)の判決を言い渡した。
判決理由で三浦隆昭裁判長は「被告は薬物の種類を自ら判別できないほど雑然と保管し、違法所持への規範意識が乏しい。リラックスしたいという安易な理由で犯行に及んだ」と指摘。一方で「反省の態度を示し、治療を受けるなど再発防止に努めている。妻が監督を誓約し、所属事務所社長も更生を見守る旨の上申書を出した」として執行猶予を付けた。
判決によると、2022~23年、密売人に計約18万円を支払い、合成麻薬MDMAのようなものなどを鹿児島県内から自宅に郵送させたほか、自宅で指定薬物HHC約2.8グラムや大麻リキッド約0.49グラムを所持した。
NHK連続テレビ小説「あまちゃん」などに個性的な役で多く出演し、ロックバンド「グループ魂」のメンバーとして05年のNHK紅白歌合戦に出場した。

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