当時15歳だった少女を店に立ち入らせシャンパンを提供したなどとして、警視庁少年育成課は風営法違反の疑いで、東京・歌舞伎町のホストクラブ「worst over(ワーストオーバー)」のホストで大学4年、稲場勇哉容疑者(22)=江戸川区東篠崎=を逮捕した。「18歳未満であることは知らなかった」などと容疑を否認している。
少年育成課によると、少女が「歌舞伎町冒険」として「トー横」を初めて訪れたところ、広場で稲場容疑者がナンパを装って客引き。未成年であることを伝えると「18歳といえば大丈夫」と店に案内されたという。
以来、「18歳になったら俺もホストをやめるから結婚しよう」などといわれ、10回ほど入店。大久保公園周辺で客待ちしたり交流サイト(SNS)で募集するなどして売春を行い、母親のクレジットカードや祖母の預貯金を使って約600万円をつぎ込んだという。
母親が新宿少年センターに相談したことで発覚。少女は「結局ホストと客の関係で、自分はただの金づるなんだと気付いた。売り上げを伸ばすために未成年の私をマインドコントロールして利用していた」と話しているという。
逮捕容疑は令和5年4~5月、少女が18歳未満であることを知りながら、3回にわたりホストクラブに立ち入らせ、シャンパンを提供したとしている。
警視庁は「ホストクラブにはまっている女性を周囲は心配している」として被害を相談してほしいと呼び掛けている。