ニイガタで『太陽光発電』が進まないのは雪のせい?! いいえ、そんなことはありません。県や市が進める太陽光発電普及への取り組みとは

クリーンエネルギーとして期待されている太陽光発電。脱炭素を目指す新潟県や新潟市では、設置費用を補助するなどして普及に向けて動いていますが、全国に比べて設置が進んでいません。その背景はなんでしょうか?
午前9時の新潟市役所で、環境政策課の窓口を訪れる人の姿がありました。そのお目当ては、「太陽光発電の補助金の申請に…」。
新潟市では24日から、太陽光発電や蓄電池などの再生可能エネルギー設備の住宅への設置を進めるため、導入費用のうちの最大10万円を補助する支援策の受け付けを始めました。
発電時に二酸化炭素を排出しない“クリーンエネルギー”として、新潟市は太陽光発電を「脱炭素化」の取り組みとして推し進めています。補助制度受付は先着順で450件まで。受付初日には多くの人が窓口を訪れました。ただ2023年度は、補助制度を利用したのは166件にとどまるなど、新潟での太陽光発電の導入はあまり進んでいない現状があります。
新潟県によりますと、太陽光発電が設置可能な場所の内でどれだけ設置が進んでいるかを示す「導入進捗率」が全国で3.8%のところ、新潟県内では大きく下回る0.6%にとどまっています。
にいがたは 雪のせいで日射量が少ない?!
新潟市では、太陽子発電の普及が進まない理由について、冬のイメージなどが影響しているのではと指摘しています。ただ、新潟地方気象台によりますと、年間の日照時間の平年値は、東京の1926時間に対して新潟市はその85%の1639時間と、実は大きな差ではありません。積雪地に対応した太陽光パネルもあることから、新潟市でもこれらの点を強調しながら普及を目指すとしています。
新潟県でも、新たな取り組みを進めています。
太陽光発電設備の導入を支援する企業・アイチューザーと新潟県は24日に、「設備の共同購入」の協定を結びました。同時に多くの人がまとめて設備を購入することで、新潟県民は通常の8割ほどの購入費用に抑えることができるようになります。協定を結んだアイチューザーが県民に募るなどの仲介役を行い、2024年度はおよそ1000件の参加を目指すとしています。
【iChoosr. 藤井俊嗣社長】「雪の影響は少なからずあるが、決して半分になるとかそんなことない。落ちるんだけども、今回の落札価格で購入した場合にはこのくらいの年数の稼働で回収できるんですという情報提供をする」
あの手この手で「太陽光発電」の導入を推し進める新潟県と新潟市。今後の導入進捗率向上に期待がかかります。

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