小池百合子知事3選戦略に影響か 東京15区推薦の乙武洋匡氏が敗戦で、選挙事務所に姿見せず

28日投開票された衆院東京15区補選で、作家の乙武洋匡氏(48)を前面に立って応援した東京都の小池百合子知事は、乙武氏が敗戦の弁を語った選挙事務所には姿を見せなかった。
小池氏にとって、21日投開票の東京・目黒区長選で支援した元都議に続いて乙武氏が敗れ、「肝いり」候補が2連敗。選挙に強い小池氏の「神話」にほころびが入りかねない結果となり、今夏に予想される都知事選3選出馬への戦略にも影響する可能性がある。
乙武氏の選挙戦で、小池氏は選挙戦12日間のうち9日、公務の合間に応援に入った。自身以外の選挙では異例の回数。乙武氏に出馬を打診した「製造者責任」(小池氏周辺)があるためで、妨害対策で街頭演説の回数が限られる中、乙武氏と選挙カーに乗り自らマイクを握ったほか、ポスターのデザインにもこだわるなど徹底していた。
自民、公明両党が推薦を見送り、自身が特別顧問を務める都民ファーストの会、国民民主党との4党で臨み勝利した昨年の江東区長選に代表される「勝ちパターン」が、今回は崩壊したことが大きかった。乙武氏の過去の女性問題が蒸し返され自民党に推薦を求めないとした乙武氏の発言、自身の学歴詐称疑惑再燃など、想定外の事態も重なる中での敗戦となった。

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