大阪公立大は16日、工学研究科の研究室に保管していた猛毒のシアン化カリウム(青酸カリ、25グラム)など劇物指定の薬品2種類を紛失したと発表した。同大は大阪府警住吉署に被害届を提出するとしている。
紛失したのは、ほかにシアン化ナトリウム(25グラム)。2日、教員が定期検査で研究室内の保管庫を確認したところ紛失に気付いた。保管庫は登録された教員や学生のみが開閉でき、日時や氏名が記録される仕組み。
薬品が最後に確認されたのは昨年6月28日で、平成22年以降、使用されていなかった。
青酸カリは毒性が強く、摂取すると呼吸困難や意識障害を起こす。致死量は0・2~0・3グラムとされる。