住吉会系組長ら20人逮捕、バットなど持って内部対立する組事務所前に集まった疑い…車1台突入も乱闘には至らず

内部対立する暴力団組事務所の前に特殊警棒などを持って集まったとして、警視庁が住吉会系暴力団組長の男(52)(東京都新宿区)や配下の組員ら計20人の男を凶器準備集合容疑で逮捕したことが捜査関係者への取材でわかった。都内では、住吉会の別の傘下組織間でも襲撃事件が起きており、警視庁が警戒を強めている。
捜査関係者によると、組長の男らは、昨年9月11日午後10時20分頃、東京都足立区谷在家にある住吉会系の別の組事務所前の路上で、バットや特殊警棒などの凶器を持って集まった疑い。逮捕は今月19~22日。
組員らは約10台の車で現場に押しかけ、このうち1台が事務所に突入した。乱闘には至らなかったが、事務所の外壁と隣接する民家の塀が壊れ、警視庁は建造物損壊容疑などでも調べる。
住吉会を巡っては、昨年10月、都内で別の傘下組織の組員が内部対立する組事務所や関係者の車を破壊するなどの事件が3件発生。警視庁は組織犯罪処罰法違反容疑などで組員ら十数人を逮捕していた。
警視庁は組員の引き抜き行為や資金獲得活動を巡るトラブルが背景にあるとみて調べている。

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