自民神奈川県連、党処分の甘さに厳しい声…車座対話で「おとがめなしの感覚が理解できない」

自民党派閥の政治資金規正法違反事件を受け、党本部が全国で開催している「政治刷新車座対話」が21日、横浜市中区で開かれた。参加した神奈川県連所属の地方議員ら約50人からは党本部への厳しい意見が相次いだ。
党本部から政治刷新本部副本部長の平井卓也衆院議員らが出席した。1時間半にわたり行われた意見交換では、政治とカネの問題を巡り、日頃有権者らの批判の矢面に立つ県連側から「500万円未満の不記載でおとがめなしの感覚が理解できない」「納税意識が低下する」と処分の甘さなどを指摘する声が上がった。
19日に投開票された小田原市長選で自民が推薦した現職が敗れたことに触れ、次期衆院選や地方選への影響を懸念する意見も出た。
平井氏は、岸田首相(党総裁)の責任について「9月に総裁任期は一度切れるので、そこでリセットできるのではないか」と述べる場面もあった。また、「自民党も世代交代をしなければいけないと感じていて、どこかでリセットする必要がある」とも語った。
終了後、県連の梅沢裕之幹事長は「党本部と危機感を共有できればと思ったが、体感ではそんな印象はなかった」とこぼした。

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