佐賀市内の消防格納庫から発電機1台を盗み、リサイクル店に売ったとして、佐賀県警佐賀北署は24日、同市の消防団員の男(26)を建造物侵入と窃盗容疑で、妻でパート従業員の女(24)を盗品等処分あっせん容疑で、それぞれ逮捕した。同市や同県小城市の消防格納庫で発電機の紛失が多発しており、同署は関連を調べる。
発表によると、男は昨年12月30日午前0時頃~今月10日午前10時頃、佐賀市富士町の消防格納庫待機所に侵入し、発電機1台(2万円相当)を盗んだ疑い。女は今月10日午後5時55分頃、この発電機を同市内のリサイクル店に売却した疑い。
同市が今月13日、発電機の紛失の多発を同署に相談。捜査の結果、リサイクル店で盗品が見つかり、2人の関与が浮上した。いずれも容疑を認めているという。
佐賀市によると、男は2018年4月に消防団に入団。日頃の活動態度は良好で、処分歴もなかった。吉村勝則・市消防団長は「市民の信頼を大きく損ない、誠に申し訳ない。今後、事実関係を確認し厳正に対処する」とのコメントを出した。
同県内では今月、同市の消防格納庫で発電機28台(計約175万円相当)、小城市で21台(計約217万円相当)の紛失が判明したと発表されている。