「勝手に目にレンズ。最悪」グーグルマップに悪評口コミ、投稿者に200万円の賠償命令

インターネットの地図サービス「グーグルマップ」の口コミに一方的な悪評を投稿して名誉を毀損したとして、兵庫県尼崎市で眼科を運営する医療法人が、投稿者に口コミの削除と200万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が大阪地裁であり、山中耕一裁判官は請求通り、口コミの削除と賠償を命じた。5月31日付。
判決によると、グーグルマップの口コミで、この眼科について「勝手に右目はレンズを入れられていました。最悪」「何も症状もないのにまた勝手に一重目蓋にされました」「他の眼科へ行くことをお勧めします」などと投稿された。
判決理由で山中裁判官は一連の投稿について「患者から適切に承諾を得ることなく勝手な医療行為をするとの印象を一般の閲覧者に与えた」として名誉毀損を認定した。
訴訟資料によると、医療法人側は事前にグーグルを相手取って、発信者情報の開示を求める訴訟を起こすなどして、口コミの投稿者を特定したという。
グーグルマップを巡っては、不当な口コミを放置されて損害を受けたとして、全国の医師ら約60人が4月、グーグルを相手取り、計約140万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしている。

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