宮崎県川南町の東高士町長(73)が消化器系がんの療養で公務を休んでいることを巡り、12日の町議会定例会一般質問で、議員から体調を心配する声や、職務代理者を置くよう求める声が聞かれた。
東町長は2月末に入院し、5月下旬に午前中限定で公務に一時復帰したが、今月上旬から再び自宅療養している。宮崎市内の病院に再入院することを検討しているという。公務は電話で指示できる状態にあるなどとして、職務代理者は置いていない。
一般質問では、中村昭人町議が「電話で指示を出せると言っても、事務決裁だけが町長の仕事なのか」と述べ、職務代理者を置くよう求めた。河野秀二副町長は「町長に何度か言ったが『置かない』とのことだった。復帰したい気持ちからだと思う」と答弁した。
一方、児玉助寿町議は、一般質問をした際、東町長について「死んでほしい」と発言。議長権限で取り消され、本人も議場で謝罪した。取材に「(人づてに)『死ぬまで引退しない』と聞いて言ってしまった。辞任してほしい。不在で町が停滞している」と述べた。