三菱UFJ銀行の行員が、顧客先のTOB=株式公開買い付けの公表前の情報を、親族に漏らした疑いがあるとして、証券取引等監視委員会が銀行の本社などに強制調査していたことがわかりました。
関係者によりますと、証券取引等監視委員会が金融商品取引法違反の疑いで強制調査に入ったのは、三菱UFJ銀行の本社と行員の自宅、出向先だった三菱UFJモルガン・スタンレー証券の本社などです。
この行員は、融資先の企業がTOB=株式公開買い付けを実施するという複数の未公表情報を親族に漏らした疑いがあるということです。
親族は、株取引で少なくとも数百万の利益があったとみられていますが、行員は、調査に対し、「親族の取引を知らなかった」と話しているということです。
三菱UFJ銀行は、「調査に全面的に協力してまいりたい」とコメントしています。