「漁船を転売すれば利益が出る」とうそのもうけ話を持ち掛け1500万円をだまし取ったとして、警視庁高輪署は24日までに、詐欺容疑で、会社経営者、工藤雄一容疑者(44)=鹿児島県東串良町=を逮捕した。認否を明らかにしていない。
同署によると、工藤容疑者は船の専門知識に乏しい弁護士や医者らに資産運用を持ち掛けていたとみられ、2017年以降、同様の手口で全国の30人以上から計約2億6000万円を詐取した疑いがある。
逮捕容疑は19年6月、東京都世田谷区の40代男性に、「転売すれば1.5倍の利益が出る」とうそを言い、漁船の購入代金名目に1500万円をだまし取った疑い。
男性には売却益として計50万円が振り込まれたが、22年に工藤容疑者と連絡が取れなくなった。男性が同署に相談して発覚。漁船は実在しなかったという。
[時事通信社]