大雨警戒続く山形 20代巡査長の死亡確認 高速道路陥没も

山形県内では26日も大雨による被害への警戒が続いた。警戒レベルが最高の「緊急安全確保」は同日午後2時現在で酒田市など4市町村で発令。新庄市では救助に向かった警察官2人が同日未明に行方不明になり、うち1人とみられる男性が心肺停止の状態で見つかり、死亡が確認された。県警によると亡くなったのは20代男性巡査長という。
県警によると、新庄市本合海の福田山橋近くで、25日午後11時45分ごろ、救助要請に対応していた県警新庄署員から「パトカーが流された」と110番があった。パトカーにはいずれも20代男性の警察官2人が乗っていた。約30分後にもう1人からも通報があったが、その後、連絡が途絶えた。
26日午後2時20分ごろ、捜索中の消防隊員が福田山橋から約1キロ離れた地点で男性1人を心肺停止の状態で発見。男性はその後、死亡が確認された。
県は災害救助法を舟形町や三川町を含む計16市町村に適用すると発表した。
県のまとめによると、26日午後2時までに大雨警報は27市町村、洪水警報は13市町村に出た。土砂災害警戒情報は8市町村に発令された。避難所は一時15市町村に開設されたが、徐々に閉鎖されている。
路面の陥没が確認された日本海東北道では遊佐菅里IC―遊佐鳥海IC間は上下線で通行止めが続いた。道路は同日正午現在で通行規制は累計96カ所、全面通行止めは同95カ所に上った。山形新幹線とJR奥羽線は山形―新庄間で終日運休した。【古賀三男】

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