『もう再建不可能です』今月1日も土石流、撤去作業を終えたばかり… 滋賀・米原市伊吹地区で「緊急安全確保」

滋賀県米原市伊吹地区で緊急安全確保発令。再び土石流が発生しました。 山あいの住宅街の道路を埋め尽くすように流れ込む、茶色い土石流。25日午後5時半ごろ、滋賀県米原市伊吹地区で土砂崩れが発生しました。けが人や逃げ遅れなどは確認されていませんが、市は伊吹地区の127世帯313人に警戒レベルで最も高い「緊急安全確保」を発令しています。 伊吹地区では7月1日にもほぼ同じ場所で大雨による土石流が発生し、市が緊急安全確保を発令。7月22日にはすべて解除していましたが、25日午後、1時間に約40mmの激しい雨が降った影響で再び発生したとみられています。 発生から一夜明けた26日、伊吹地区の現場では作業員による撤去作業が進んでいます。 伊吹地区に住む男性に話を聞くと、7月1日の土石流で実家に流れ込んだ土砂を撤去したばかりだったといいます。 (伊吹地区の住民)「かなりきれいにしたんですけど、また今回、土砂が向こうの窓から突き破ってここまで。扉が潰れていますので、玄関も今開けられない状態ですね」 住宅の裏側を見ると、軒下あたりまで埋まっています。前回の土石流が起きた後、なんとか元の状態に戻したといいますが… (伊吹地区の住民)「もうちょっと再建不可能です」 市が開設している2か所の避難所には午前10時半ごろの時点であわせて7世帯13人が避難しているということです。 また、市によりますと、土石流は伊吹山の3号目付近にある砂防ダムが土砂で埋め尽くされ、流れ出たことが原因とみられるということです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする