お盆を前に、能登半島地震で仏壇が壊れるなどした被災者を支援しようと、熊本市の「輪島漆器仏壇店」の永田幸喜社長(62)が28日、石川県輪島市で仏壇を無償で提供した。
災害時にすぐに持ち出せ、スペースが限られる仮設住宅にも設置できるように高さ34センチ、幅・奥行きが19センチの小さなサイズを用意。能登半島地震ではこれまでに、約55基を無償で支援した。
28日に仏壇を受け取った輪島市横地町の横山豊恵さん(84)は、地震で自宅が半壊し仏壇が壊れた。昨夏に長男裕さん=当時(59)=が病死し、今年8月に初盆を迎える。「待ちわびていた。お盆に間に合って息子も喜んでいると思う」と話した。