関東周辺の山あいで相次いだ強盗事件のうち、栃木県日光市の住宅で現金を奪ったなどとして逮捕され、警察署に勾留されているベトナム国籍の男が、きのう夜、天井に穴を開け逃げ出そうとしたとして現行犯逮捕されました。
加重逃走未遂の疑いで現行犯逮捕されたのは、ベトナム国籍のホアン・フー・ホア容疑者(25)です。
ホアン容疑者はきのう午後6時半ごろから午後7時半ごろまでの間、栃木県警宇都宮中央署の留置施設で、天井に人がひとり通れる程度の穴を開け、天井裏を通じて逃走しようとした疑いが持たれています。
警察によりますと、見回りをしていた警察官が、上半身が天井裏に入った状態のホアン容疑者を発見し、発覚したということです。
ホアン容疑者はその後、天井裏に身を隠しつつも警察官の説得に応じ、発見からおよそ40分後、自ら降りてきたということです。けがはありませんでした。
ホアン容疑者は取り調べに対し、「逃げようとしたことは間違いない」と容疑を認めているということです。
ホアン容疑者をめぐっては今年4月、日光市の住宅に侵入し、現金などを奪ったとして先月、強盗などの疑いで逮捕され、警察が4月から5月にかけ、長野、群馬、福島の山あいの住宅で起きた強盗事件にも関与したとみて、捜査を進めています。