宮崎県の日向灘を震源とする地震を巡り気象庁が初めて「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表したことを受け、東京都は8日夜、災害対策本部を設置し、幹部職員らを集めた会議を開いた。
冒頭、危機管理監から発生後の状況や関係機関の対応などの報告があり、オンラインで参加した小池百合子知事は、国や関係機関と連携した情報収集▽都民への正確な情報発信▽避難体制や備蓄の再確認--を指示した。
南海トラフ地震が発生した場合、都内では最大震度6弱の揺れや、島しょ地域での津波到達が想定されている。会議後、小池知事は「日ごろからの備えを再確認してください。地震が発生した時には、まず身の安全を第一に確保してください」とするコメントを発表した。
小池知事は6日にあったプロ野球の始球式に臨んだ際、左膝の関節を剥離骨折し、リモートで公務に当たっている。【山下俊輔】