《少年少女を闇堕ちさせた男》初公判に出廷した“トー横キッズのまとめ役”徳永晋太郎被告は激痩せ姿で車椅子に乗り…関係者が明かした「未成年買春、薬物汚染」の実態

「“トー横”はオーバードーズや買春だけではないんです」(トー横関係者)──さまざまな欲望が渦巻く日本一の歓楽街、新宿・歌舞伎町にある複合商業施設「新宿東宝ビル」。そこに隣接する広場、通称“トー横”では家出した少年・少女が身を寄せ合っている。このエリアを中心にして犯罪や売春、違法薬物などに手を出す未成年が多発し、大きな社会問題となっている。トー横関係者が続ける。
「徳永みたいな悪い大人がたくさんいて、集まってきた未成年は知らず知らずのうちに詐欺や闇バイトに関わって、“闇堕ち”しているんです。地元の駅前やコンビニにはこのようなヤバい大人はいないですよね。トー横はそういう場所なんです」
7月31日、“トー横のまとめ役”と自ら名乗っていた徳永晋太郎被告(39)は、東京地裁の被告人席に座っていた。
徳永被告は昨年3月、いわゆる“トー横キッズ”だった当時18歳の少年に暴行を加えたうえ、共犯者とともに車に監禁。さらに少年の母親を脅し、20万円の身代金を奪ったとして、監禁などの罪に問われ、5月に逮捕されていた。共犯者の暴力団員の三枝丈人被告(36)、10代と20代の男性の計4人が逮捕された事件の主犯格だ。
40席以上ある傍聴席は満席だった。知る人ぞ知る徳永被告がトー横キッズを利用して犯してきた数々の罪が明らかになった──。
表向きは“イベントオーガナイザー” 裏ではクスリの売人として暗躍
法廷に現れた徳永被告は、逮捕前の姿から驚くほど変化していた。かつて130キロほどあった体は見違えるほど小さくなり、かつて帽子姿に隠れていた頭部はところどころ禿げ上がり、髪の毛は無造作に伸びている。さらに足腰を悪くしたのか、車椅子に乗って入廷した。その様子は病人のようで、30代とは思えないほどに老け込んでいた。
裁判が始まると、まず人定質問が行われた。なぜか徳永被告は、本籍の住所を枝番まで覚えておらず、裁判官を困惑させていた。検察官が起訴状を読み上げると、監禁と恐喝のほか、特殊詐欺に関する罪状が計19件も述べられた。
詐欺はトー横キッズを受け子にしたもので、被害者は全員が80歳以上の高齢者で、被害額は合計で約1250万円にものぼる。また冒頭陳述によると、被告は2022年頃から、三枝被告やトー横キッズらとともに、特殊詐欺にとどまらず違法薬物の売買を始めたという。冒頭のトー横界隈の事情に詳しい関係者はこう語る。

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