18日午前11時10分ごろ、福岡市早良区東入部7の国道263号で「バスと車の交通事故。負傷者が複数いるようだ」と近隣住民の男性から119番があった。市消防局や福岡県警早良署によると、西鉄の路線バスと軽乗用車が正面衝突したとみられる。バスの乗客3人を含む計6人が救急搬送され、そのうち軽乗用車に乗っていた5歳と7歳の姉妹は搬送先の病院で死亡が確認された。
早良署などによると、亡くなったのは近くに住む未就学児の古賀麻里愛(まりあ)ちゃん(5)と小学生の優麗愛(ゆりあ)さん(7)。死因は共に出血性ショックだった。運転していた姉妹の母親で病院職員の千尋さん(32)も左足に重傷を負った。自宅を出発した直後の事故だったとみられ、姉妹は後部座席でシートベルトを着用していたが、チャイルドシートはなかった。
バスには運転手と乗客10人の計11人が乗っており、搬送された乗客3人は20~80代の男女でいずれも軽傷。他に男性運転手(47)も軽いけがをした。運転手は「対向の軽乗用車が中央線をはみ出し、衝突してきた」と話しているという。早良署は軽乗用車に過失があるとみて、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)容疑を視野に捜査している。
現場は片側1車線で、軽乗用車から見て緩やかな左カーブ。見通しも良く、福岡市地下鉄七隈線野芥駅から南に約4キロの住宅や店舗が建ち並ぶ地域。【竹林静、栗栖由喜】