東京都内は21日夜、大雨の影響で交通が乱れ、通勤客らの帰宅を直撃した。気象庁は同日午後7時、港区付近で1時間に100ミリの雨を観測したとして東京都に記録的短時間大雨情報を出した。
JR東海によると、東京都内で雨量が規制値に達したため、東海道新幹線は東京―新横浜駅間で、21日午後6時40分ごろから約50分間、運転を見合わせた。
JR東日本によると、JR山手線も内・外回りで一時運転を見合わせ、中央線や京浜東北線、東海道線でも上下線の一部に遅れが発生した。
新宿駅では、天井から水が漏れ、構内を傘を差しながら歩く人たちの姿も見られた。X(ツイッター)上でも「新宿冠水してるの凄(すご)すぎ」といった投稿が相次いだ。
また、日本航空と全日空は、雷の影響により羽田空港発着便に影響が出る可能性があると発表している。
宮古空港(沖縄県)を出発し、21日午後6時15分に羽田空港に到着予定だった全日空便の乗客によると、羽田空港が近づいたころに「雷雨の影響で待機する」と機内でアナウンスがあり、上空での飛行を続けた。
着陸は1時間半以上遅れ、機内には目立った混乱はなかったものの「早く帰りたい」という子どもの声も聞こえたという。【斎藤文太郎、寺町六花、磯崎由美】