警察庁は22日、現行の健康保険証が12月2日で廃止されるのに合わせ、銀行口座開設時などの本人確認書類としても利用できなくする方針を決めた。パブリックコメント(意見公募)を経て、関連する犯罪収益移転防止法施行規則を改正し、同日の施行を目指す。
現行の健康保険証は12月2日に新規発行が停止され、マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」に一本化される。これに伴い、警察庁も同規則を改正し、口座開設やクレジットカード発行の申請などに有効な本人確認書類から健康保険証を削除する考えだ。
ただ、マイナカードを持っていない人もおり、現行の健康保険証も一定期間は引き続き本人確認書類として利用できる経過措置を設ける。マイナカードを持たない人に発行される「資格確認書」を本人確認書類として使えるようにする改正も併せて行う方針。